ぼくのまちの、ちいさないのち
全然会わないけど、元気だろうか?とらちゃん、
私が猫の写真を撮る前からずっと猫をやっている
My name is Poco-Chan
あともう少しで、街が動き始める時間に
「ぼく」は撮り手を指しているのではなく、「ぼく」はそこに暮らす猫を指している。
大方の「ぼく」には名前がなくて、または人それぞれ銘々が好き勝手に呼んでいる。
「ぼく」にとっては、それは大したことでもなくて。
名があろうと無かろうと、ただ生まれただ暮らしただ死んでゆく一つのいのち。
猫と呼称される形をした、ひとつのいのち。
ちびは野良の子だから、私が勝手にちびと呼んでる。成猫になっても少しずんぐりとして小柄だから。ちびのお腹が日増しに大きくなるから、もうすぐ母猫になるんだろう。
ちゃっと個性的な顔つきで、だみ声だしながらいつもすり寄ってくる。
みぃちゃんは三毛猫だからみぃちゃんって呼んでるけれども野良の子だから名無しかも知れないし、別の名前もあるのかも知れない。
さくらの下で夢を見る
ステイホームと言っても家はない